ドイツ-鉄道模型発祥の地
現在、日本で人気がある鉄道模型の規格は軌間幅9mm(1/150)のNゲージですが、欧米ではそれよりも一回り大きい軌間幅16.5mmHOゲージ規格の模型が最も普及しています。
実はNゲージやHOゲージなどの規格で自走が可能な鉄道模型はドイツの模型メーカーにより発売されたものが世界初です。1891年にドイツの模型メーカーであるメルクリンが独自規格として複数の軌間(1番-5番ゲージ)を定めて発売し、この規格がのちの世界標準規格となりました。
メルクリンが発売した当時は車両の動力としてゼンマイ式が用いられていましたが、1926年になると交流電流を利用した初の電動式の動力車両が発売されました。
現在、世界的に人気のある縮尺1/87のHOゲージが発売されたのは1935年のことです。そして戦後の日本で精巧に作られた真鍮製のHOゲージ車両の多くが海外に輸出されました。
日本で最もポピュラーなNゲージ規格も1960年代にドイツで生まれ、程なくして日本のメーカーもこの規格の鉄道模型を製造・販売するようになった結果、日本で1970~1980年にNゲージブームが起こりました。