制御方式と仕組み
NゲージやHOゲージなどの鉄道模型で車両を動かす制御方式は大きく分けて2種類あります。日本のNゲージなどで最も普及しているのがトランジスタによる直流方式です。
これは2本のレールまたは架線とレールを通して直流電流が供給され、コントローラーによりレールに送る電流の電圧を0~12Vの間で変化させることで電源に直結した直流モーターの速度を制御します。極性を変えることで車両の進行方向を変えることもできます。
もう一つの制御方式はデジタル方式です。これはレールから供給される電源の電圧を一定(12V)にしておき、パルス電流を利用することで車両に対して各種の信号を送る制御方式です。
デジタル方式は列車の速度や進行方向、ライトや室内灯の点灯、警笛などのコマンド(命令)をデジタル信号として車両に伝えて制御する仕組みで、停車中も室内灯を点灯させたり1本、のレイアウト上に複数の車両を走らせたり、モーターの加速曲線を制御することで本物の鉄道車両に近い加速・減速を実現できるというメリットがあります。
デジタル方式は欧米の鉄道模型メーカーが独自に開発した制御装置が複数存在しています。